武器技の稽古とサムハラ神社
先日、西スポーツセンターにて木刀、杖(じょう)を用いた武器技の稽古をしました。
合気道の技の多くは剣や杖の動きから出来ており、武器技を通して合気道の技を
より深く理解することが出来ます。
また、技の習得に役立つだけにとどまらず、武器技を学ぶことは
先人達が命を賭して築き上げてきた武士道精神を知る上で大変重要なことなのです。
殆どの合気道部員は初めての経験であったにもかかわらず、
今までの稽古の積み重ねの成果により、すんなりと取り組むことができました。
武器を持つと意識が自分の体の外に大きく広がります。
武術的に攻撃の可能性が広がるだけでなく、
安全に稽古するためにもより注意深く周りを観る必要があります。
自分と相手と周りの空間を等しく観ることが出来ると、
そこから意識が道場を飛び出して地球全体、
そして宇宙全体を等しく観て感じること、
即ち開祖の言う「我即宇宙」の境地につながるのです。
会場の地図を調べているとき、徒歩10分のところに
合気道に縁の深いサムハラ神社が在ることが分かりました。
合気道の守護神であると言われる「天之叢雲九鬼(あめのむらくもくき)さむはら竜王」が
大阪支部と同じ西区に祀られているとは何というご縁でしょう。
また武器技が出来る会場を捜して、
抽選で当たった第2希望の西スポーツセンターのすぐ近くに神社があるなんて…。
これはもう行くしかありません。
武器技の稽古のあと参加者全員で参拝し、印を組ませていただきました。
五井先生が「世界平和の祈り」と「合気道」は世界平和実現に向けての両輪であると
おっしゃったそうですが、その架け橋となるべく人たちがまだまだ少ないと感じています。
合気道人口は日本国内100万人・全世界160万人とも
言われ(ウィキペディアより)ていますが、「世界平和の祈り」を知る人、
五井先生と開祖との関係を知る人はごく少数だと思います。
そんな中、大阪支部合気道部の稽古に熱心に通う十数名の人たちが
大きな役割を担っている気がするのです。
また今回の「輝き」が発行される頃、私はポーランドにいます。
数年前、青年海外協力隊として赴任していた当時お世話になった
パヴェウさんの合気道道場の合宿に参加するためです。
久しぶりに合う仲間と共に汗を流し、手巻き寿司パーティや観光を楽しみつつ、
マンダラを紹介してきます。結果は2ヶ月後のこのコーナーにてご報告させていただきます。
合気道の天命が完うされますように。
R・K様
*「合気真髄―合気道開祖植芝盛平語録」植芝吉祥丸監修(柏樹社)より。
天の村雲九鬼さむはら竜王は、植芝家の守護神であったために、
機縁を得、血脈を結んで生まれてきた私はその伝播者となる単なる案内者にすぎない。
自己を守り、一家を修し、宇宙の完成を待つ、救世主の御奉公に参加する。
*「サムハラ神社」について、ウィキペディアより。
祭神は天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神であり、
サムハラは三神の総称である。奥の院が美作加茂(岡山県津山市)にある。